現在も多くの仕事を共にする「チャイナマン」の愛称で知られるジャマイカ人スタッフ、
トレヴァー・リン氏の制作したコンピレーション・アルバム【Hit's Ago Buss】に
「EDUCATE」という楽曲で参加。同作が、日本国内のメーカー、アルファ・
エンタープライズから発売されることとなり、これが国内デビューとなる。
そのプロモーションのタイミングで、正式帰国する。【Hit's Ago Buss】リリース後、
シングル「風まかせ」を単独名義でリリース。
全国ネットの旅番組のエンディング・テーマにもあり、注目される。
満を持して、1stアルバム制作のために、再びジャマイカへ。
ダンスホール・レゲエの殿堂、「キング・ジャミーズ」レーベルのロイド・ジェームス氏を
共同プロデューサーに迎え、日本レゲエ・シーンの扉を開く、名作1stアルバム
【NAH TEK BACK〜男に二言無し〜】を制作、4月25日にドロップ。大きな衝撃を与え、
当時、まだ暗中模索中だった国内シーンを、一気に活性化させた。
その後、バンド時代の経験を生かし、自らのプロダクション「錦コミュケーションズ」設立。
手始めに、1stアルバムのリリース・ツアー
「NAH TEK BACK TOUR '96 〜旅は道連れ世は情け〜」を企画。
当時、まだ、地域間の交流という発想すら無かったシーンに、手作りの
クラブ・サーキットとして、北は北海道、南は九州・沖縄まで全国25ケ所を回り、
現行シーンのネットワークの礎を築く。
地元名古屋に完全帰還し、錦コミュケーションズでの活動を本格化させ、
バック・トラック制作から、全ての行程を自ら管理し、制作された2ndアルバム
【BUSH OUT 〜でゃあつぅ〜】を7月7日リリース。全曲ジャマイカ録音だった前作とは
異なり、日本の国民性、風俗、情緒を意識した「日本語レゲエ」の創造を本格的に
開始した。再び、「BUSH OUT TOUR 97 ?でゃあつう?」を企画。
全国20カ所以上を巡り、多くの協力者たちとの再会を果たす。